「……兄。その様子だと……とんでもない事態になっているのでは」
「えっ!?えーと、そのぉ……」
そのとおりだった。
「まさか兄……大事な映見さんの誕生日を……忘れていたのでは?」
ギクッとした。
「いや、忘れてた以前の問題でー……その……兄は知らないんだ。
姫君の……誕生日を……」
訊いた瞬間、南琉はバッと立ち上がった。
「しんっじられないっ!もう二ヶ月以上も付き合っているのに!なんで、彼女の誕生日を知ろうとしないの!?
普通、好きな人の誕生日とかって、すぐにでも知りたいって思うもんじゃない!」
本日、二度目のアニメ声。
今度は怒りの感情があらわに……。
いやぁ……なんかホント、アニメキャラに怒られてるみたいだ。今はそんなことは言える立場じゃないけど……。
その後も南琉は「すごいイケメンでモテるクセに、とんだ見かけ倒しっ!」など、そのまま俺に説教をしだした。
今日の南琉ちゃんは、いい意味でも悪い意味でも、感情を出す出す……。
四つ下の恋愛経験ゼロの妹に説教される、恋愛経験ありの兄……。
なんとも言えない。


