「つまり、私が言いたかったのは……兄にはもう、あのような辛い想いをしてほしくないのです。この私に、たくさんの愛情をそそいでくれる兄には、いつも笑っていてほしいのです。
映見さんには、本当に感謝をしています。こんなにも、兄を幸せな気持ちにしてくれていますから。
兄が幸せだと……私も幸せです」
南琉は、口元だけを上に動かした。
胸にジーンときた。
南琉……そんなに兄のことを……。
「……ありがとな、南琉ー」
南琉の肩を抱き寄せた。
そしてそのまま、南琉の頭に顔を埋めた。「兄……重いです」と、照れたようにポツリと呟いた。それでもやめないけど。
あぁ俺……本当に幸せ者だよなー。
いとおしい彼女に、愛らしい妹。
この上無い、両手に花。


