三回目のデート



「つまり、私が言いたかったのは……兄にはもう、あのような辛い想いをしてほしくないのです。この私に、たくさんの愛情をそそいでくれる兄には、いつも笑っていてほしいのです。
 映見さんには、本当に感謝をしています。こんなにも、兄を幸せな気持ちにしてくれていますから。
 兄が幸せだと……私も幸せです」


 南琉は、口元だけを上に動かした。

 胸にジーンときた。

 南琉……そんなに兄のことを……。


「……ありがとな、南琉ー」


 南琉の肩を抱き寄せた。

 そしてそのまま、南琉の頭に顔を埋めた。「兄……重いです」と、照れたようにポツリと呟いた。それでもやめないけど。


 あぁ俺……本当に幸せ者だよなー。

 いとおしい彼女に、愛らしい妹。


 この上無い、両手に花。