三回目のデート



「……すみません。辛い過去を思い出させてしまいました」


 ハッとした。気づいたら俺は、顔をしかめていた。

 それを見ていた南琉も……うっすら悲しげな表情を見せていた。


「いや……大丈夫。今は……映見もいるしな」


 南琉に笑ってみせた。

 本当は今でも思い出すと胸が痛むけど、それでも俺にとっては大事な思い出なんだ。

 あれがあっての、今だから……。

 あの失恋を経たから……映見と運命的に出会えた。

 やっと……新たな恋に出会えた。