三回目のデート



「私は……背後から覗き込んだだけです」


 ……背後?


「えっ……それはいつ?」

「さっきです」

「さっき?」


 さっきスマホの画像を見たのは、電話を切った後だ。

 これは……まさかまさかの?


「えーっとぉ……南琉ちゃん?」

「はい」

「君は一体……いつから兄の後ろにいたのかなぁ?」


 俺は出来るだけ笑顔を心掛けて、小さいコに話しかけるような口調で訊いた。

 しかし……若干、顔が引きつる。