「……それです」
と、指をそっと差した先には……
俺のスマホ。
「画像ファイルの……前から五番目です。
ついでに言いますと、一つ前の天使のような寝顔も拝見させていただきました」
そこまで細かくっ……しかも寝顔画像までっ!
やっぱりなぁ~……たくぅ~~!
「南琉!お前っ、いくら兄のだからって、スマホを勝手にいじるんじゃない!」
いくら可愛い妹でも、さすがにこれはいかん!恥ずかしいし!
だが注意をされても、南琉は表情を一つ変えずに「私は……いじってませんよ」と、冷静に反論した。
「何を言う。いじらないと見れないだろうがっ!」
「いじってたのは……兄ですよ」
「……え?」
一体、どういうことだ?


