三回目のデート



「……それです」


 と、指をそっと差した先には……

 俺のスマホ。


「画像ファイルの……前から五番目です。
 ついでに言いますと、一つ前の天使のような寝顔も拝見させていただきました」


 そこまで細かくっ……しかも寝顔画像までっ!

 やっぱりなぁ~……たくぅ~~!


「南琉!お前っ、いくら兄のだからって、スマホを勝手にいじるんじゃない!」


 いくら可愛い妹でも、さすがにこれはいかん!恥ずかしいし!

 だが注意をされても、南琉は表情を一つ変えずに「私は……いじってませんよ」と、冷静に反論した。


「何を言う。いじらないと見れないだろうがっ!」

「いじってたのは……兄ですよ」

「……え?」


 一体、どういうことだ?