三回目のデート



「ふーん……なかなか可愛いじゃんか♪
 ひょっとしたら後藤さん……姉ちゃんのこと、帰したくなくなっちゃうかもなぁ~♪」

「ちょっ……果奈みたいなこと言わないで!」

「まっ、そんときは安心しなよ。
 オレもアリバイに協力してやっから♪」

「結構ですっ!そんなことにはならないからっ!絶っ対にっ!!」

「あっそうですかっ♪シシシ♪」


 もう、さっきから頭に血がのぼりっぱなし……。

 一輝は髪から手を離し、服も丁寧に壁にかけた。