「兄ちゃん、やっぱスゲー!全然人に当たらなかったー!」
小学生達が、目をキラキラさせながらハシャいだ。
「ハハハ、だろうー?ほら、広場に戻ってな。兄ちゃん、ちょっとお話しするから」
「うん!みんな、行こうぜー!」
先輩がボールを渡すと、小学生達は無邪気に走っていった。
「ちょっ……あぶねぇなー!何なんだよ、あんたはっ!」
春樹君が、先輩に喰ってかかってきた。
「は?俺?俺はー……」
「ひゃっ……」
先輩はいきなり、私の肩を組んだ。
そして……
「このコの……彼氏ですよー♪」
(……っ、先輩……)
「須藤の……彼氏ぃ!?」
「そう♪爽やかで自然体で、中身はオッサンみたいなところもある、彼氏ですよー」
「!!先輩っ!?さっきの、聞いてたんですか!?」
「映見ちゃーん。聞いたんじゃなくて、聞こえたんだよ。全部♪」
「全部っ!?……」
ウソォ~。私、先輩のことをかなり言っちゃったのに。
恥ずかしいー……先輩は、嬉しそうだけど……。


