「何それ。どうせまた、須藤の勘違いじゃねぇの?」
「今度は勘違いじゃないから。その人は今……私の彼氏だし」
「なっ……」
春樹君は押し黙った。
自信があるから、ハッキリと言える。
私と先輩は、紛れもなく両想いだから。
「んだよっ……そんなに自信があるなら連れて来てみろよっ」
春樹君がすごんで私に近づいた。
(掴まれるっ……)
バンッ!!
「っ!……」
「うわっ!……ビビったぁ~。何だよ今の……」
何かが、私と春樹君の間を鋭いスピードで通り過ぎ、ベンチに激しく当たった。
地面にポンッと落ちて、コロコロと転がった物は……
あ、このサッカーボール……まさか、
「あー、ごめんごめ~ん!君達~、大丈夫だったぁ~?」
「先輩っ!」
やっぱり後藤先輩だ!小学生達もついてきた。
春樹君達は、突然のことで唖然としてる。


