「……あれぇ?もしかして……須藤?」
「……え?」
いつの間にか私の前に、六人組の男女が。
声をかけてきたのは、その中の一人。
髪は焦げ茶色で、少し長めのショート。細い目をしたこの男性……すごく、見覚えのある人だった。
見覚えあるどころか、その人は……
「はっ……春樹君!?」
「そう!ハハッ、やっぱり須藤だー!」
ウソでしょ。春樹君だ……。
私の……初恋の人。
しかも、こっぴどくフラれたという、お墨付き。
そういえば春樹君。中学入る前に、隣町に引っ越したんだった。今でもこの辺に住んでるんだ。
やだ。先輩がいるのに、こんなところで会うなんてっ……。
その先輩は、まだこっちの状況に気づいていなかった。


