三回目のデート



「……あれぇ?もしかして……須藤?」

「……え?」


 いつの間にか私の前に、六人組の男女が。

 声をかけてきたのは、その中の一人。

 髪は焦げ茶色で、少し長めのショート。細い目をしたこの男性……すごく、見覚えのある人だった。

 見覚えあるどころか、その人は……


「はっ……春樹君!?」

「そう!ハハッ、やっぱり須藤だー!」


 ウソでしょ。春樹君だ……。

 私の……初恋の人。

 しかも、こっぴどくフラれたという、お墨付き。


 そういえば春樹君。中学入る前に、隣町に引っ越したんだった。今でもこの辺に住んでるんだ。


 やだ。先輩がいるのに、こんなところで会うなんてっ……。


 その先輩は、まだこっちの状況に気づいていなかった。