……え?
手が、頭から頬に……
えっ……え?
下を向いていた顔を、そっと上に向けられる。
目が合うと……もうそこから離せなくなった。
何も言えず、動くことも出来ず、ただひたすら先輩を見つめた。
先輩も、私を見つめる。
周りの声が遠くなって、自分の心拍の音しか聞こえない。
先輩の顔が……ゆっくりと近づく。
「あっ……」
頭が真っ白になった。
これって……今度は……頬じゃ……ない、よね?
ど、どうしたらっ……
私は迷いつつも……ギュッと目をつむった。
(先、輩っ…………)
間の距離が短くなっていってるであろうと思う中で、先輩が来るのをドキドキしながら待った……


