三回目のデート



 ……え?


 手が、頭から頬に……


 えっ……え?


 下を向いていた顔を、そっと上に向けられる。


 目が合うと……もうそこから離せなくなった。

 何も言えず、動くことも出来ず、ただひたすら先輩を見つめた。

 先輩も、私を見つめる。

 周りの声が遠くなって、自分の心拍の音しか聞こえない。


 先輩の顔が……ゆっくりと近づく。


「あっ……」


 頭が真っ白になった。


 これって……今度は……頬じゃ……ない、よね?


 ど、どうしたらっ……


 私は迷いつつも……ギュッと目をつむった。


(先、輩っ…………)


 間の距離が短くなっていってるであろうと思う中で、先輩が来るのをドキドキしながら待った……