三回目のデート



「せ、先輩っ、コレは……」

「……あげる」

「え?」

「たまたま店の前を通りかかったら、そのブレスレットが目について。映見に似合いそうだったから、つい。
 ……うん。やっぱり似合ってる。俺の目に狂いはなかった。なんてな」


 ウソ……プレゼント?


「そんな……誕生日でも何でもないのに……」

「いや、何でもなくはないよ。三回目のデートの記念に……てことでなら、特別な感じするっしょ?」

「……三回目の、記念……」


 そんな風に言われたら……ものすごく特別な感じがする。

 ……何で、そんなに喜ばそうとしてくれるんですか?

 そんなことされたら、私……