「映見、ごめんっ……」 「いいえ、私こそっ……」 俺は、落ちた缶コーヒーを取ろうと映見の方へ屈んだ。 映見も、缶コーヒーを取ろうとして前に屈んだ。 それが、ほぼ同時だった。 自然に顔が近づいて…… 映見の頬に、俺の唇がトンっと触れた。 (………………え?) お互い見つめたまま、固まった。 ……マジか。コレって…… キス……したことになるんじゃ……