「……え?何?それ……車のキー?」
「そう♪」
「ウ、ウソ。これ……先輩……の?」
「ピンポーン♪つっても、今の俺の経済力じゃ、当然買えるわけもなく。うちのお父様から借りましたー♪」
「借りた?……えっと、もしかして……せっ、先輩が運転してきたんですか?」
「イエース、オフコース♪」
「え……えぇーーっ!!?」
映見の叫びが、辺りに軽く響いた。
うーん、予想どおりの反応だ。
「だって先輩……免許は!?まさかまさかの……無免許!?」
聞いてプッと吹き出した。
映見って、たまに面白いこと言うよな。
「アハハッ、そんなワケないっしょ!ちゃんと持ってますよー、ホラッ」
財布から、証拠の免許証を取り出した。


