三回目のデート



「……え?何?それ……車のキー?」

「そう♪」

「ウ、ウソ。これ……先輩……の?」

「ピンポーン♪つっても、今の俺の経済力じゃ、当然買えるわけもなく。うちのお父様から借りましたー♪」

「借りた?……えっと、もしかして……せっ、先輩が運転してきたんですか?」

「イエース、オフコース♪」

「え……えぇーーっ!!?」


 映見の叫びが、辺りに軽く響いた。

 うーん、予想どおりの反応だ。


「だって先輩……免許は!?まさかまさかの……無免許!?」


 聞いてプッと吹き出した。

 映見って、たまに面白いこと言うよな。


「アハハッ、そんなワケないっしょ!ちゃんと持ってますよー、ホラッ」


 財布から、証拠の免許証を取り出した。