三回目のデート



 あ、南琉といえば……


「映見。これ」


 ジャケットの内ポケットから、南琉の手紙を差し出した。


「……え?」

「南琉から、映見に渡してほしいって。たぶん……ファンレター?」

「……ウソー。あの天使みたいな南琉ちゃんからこんな手紙を……私、泣きそう……」


 かなり感動してるし。ホントに目を潤ませてる。


「残念なことに、俺は読んじゃダメって言われてるんだ。後で読んであげて?」

「喜んで読ませていただきます!うわぁ……嬉しいー」


 いつか南琉と会わせてみたいな。きっとお互い喜ぶし、すごい仲良くなりそう。

 それが容易に想像出来て、なんだか心がホンワカした。