三回目のデート



「このまま負けたら、彼氏の威厳がなくなってしまう。さぁ、行くぞ!」

「望むところです!」


 先輩は、テーブルの外壁に当てながら打った。

 私も素早く打ち返す。

 ……あ、少しラリーが続いてる。


「……なぁ、映見ー」


 打ち返しながら、先輩が話しかけてきた。


「何ですかー?」

「思い出したんだけどさー」

「はい」

「映見……去年、俺のこと『カッコイイ』って言ってくれたこと、あったよねー?」

「……え!?」


 あ、危ない!思わず手が止まりそうになった。

 私は、何とか意識を持って打ち返し続けた。

 私……そんな大胆なこと言ったっけ!?