「このまま負けたら、彼氏の威厳がなくなってしまう。さぁ、行くぞ!」
「望むところです!」
先輩は、テーブルの外壁に当てながら打った。
私も素早く打ち返す。
……あ、少しラリーが続いてる。
「……なぁ、映見ー」
打ち返しながら、先輩が話しかけてきた。
「何ですかー?」
「思い出したんだけどさー」
「はい」
「映見……去年、俺のこと『カッコイイ』って言ってくれたこと、あったよねー?」
「……え!?」
あ、危ない!思わず手が止まりそうになった。
私は、何とか意識を持って打ち返し続けた。
私……そんな大胆なこと言ったっけ!?


