「あ。じゃあ髪も……友達が?」
「あ、いえ。コレは……実は、弟がしてくれたんです」
「えっ!?あの弟クンが!?」
思わず目を合わすと、映見がはにかんで笑った。
「そうなんです。今まで付き合ってきた彼女達の髪をいじっているうちに、上手くなったみたいです」
今までの彼女達って……さすが、女好きと言うだけあるな。
「へぇ~、これをカズキ君がねー……」
「ふふっ、先輩……『イッキ』ですよ」
映見は笑いながら訂正した。
「……あ。あの『イッキ』君がねー」
ヤバ。また間違えた。彼女の弟の名前なのにー。
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