三回目のデート



「そっ……そりゃそうだよ。俺……映見がいいし。その格好で来られたら、尚更放っておけないっしょ。
 ……それ……よく似合ってるよ」

「あっ……ありがとうございます……」

「い、いや……」


 もう限界だっ。

 目線を、映見から前に向けた。

 これ以上見てたら、人目をはばからずにホントに抱きしめてしまいそうだ。


「えっと……珍しいね。今日の格好」

「あ、はい。服は、友達がコーディネートをしてくれたんです」

「へぇー、そうなんだ」


 ……なるほどね。どうりで映見のイメージにない服だと思ったら……そう言うことかー。

 映見の友達……ありがとう。