「そっ……そりゃそうだよ。俺……映見がいいし。その格好で来られたら、尚更放っておけないっしょ。
……それ……よく似合ってるよ」
「あっ……ありがとうございます……」
「い、いや……」
もう限界だっ。
目線を、映見から前に向けた。
これ以上見てたら、人目をはばからずにホントに抱きしめてしまいそうだ。
「えっと……珍しいね。今日の格好」
「あ、はい。服は、友達がコーディネートをしてくれたんです」
「へぇー、そうなんだ」
……なるほどね。どうりで映見のイメージにない服だと思ったら……そう言うことかー。
映見の友達……ありがとう。


