「ですからっ、結構ですってっ……」 また腕を抜いて、その場を離れた。 映見の方を見る。相変わらず本に集中している。 それにジワジワ近づいていく、チャラい二人組。 ヤバイ。このままだと映見がっ……。 と、また足を止められる。 今度は両腕を掴まれた。 左右を交互に見ると、また違う女性が二人。同世代ぐらいだ。 もう……何なんだよーっ!