三回目のデート



「あのぉ~♪よろしかったら、私とお茶しませんかぁ~?」

「……はいっ!?」


 うわっ……これ、逆ナンか!?

 その女の人は、上目使いで思いっきり見てくる。二十代のOLっぽい。

 うーん……ものすごい積極的だ。


「いえ。あの、結構ですー……」


 俺はなるべく笑顔を心掛け、腕を抜いて去ろうとした。

 こっちはそれどころじゃないってのに……まったく。

 と今度は左腕を掴まれた。


「……えぇ!?」


 ……また違う女の人が、俺の腕にしがみついていた。今度は三十代ぐらい。


「じゃあ……私とお食事でもどうですかぁ?」


 なっ、何なんだ一体……。