あと少し

朝起きると横に彼女がいなかった
リビングに行くと
机の上に朝ごはんが並んでいた


『おはよう、翔平くん』


「おはよ、朝ごはん…」


『久しぶりだから頑張って
作っちゃった
翔平くんの好きなのばっかだよ
早く食べて食べて』


彼女は僕の背中をおして
イスに座らせて
僕の反応を待った



『どぉ?おいしい?』


「おいしいよ、あいかわらず」


『本当に?!よかった〜』



そんな幸せな時間が過ぎるのは
早かった


「何かあったらすぐに会社に
連絡するんだぞ?」


『わかったてば、これで3回目だよ?』


「それじゃ、行ってくるから
無理はするなよ」


『はいはーい』


手を振って見送ってくれた