上まであがって景色を見ていた


『すごいね!めっちゃ高いね!
下の人たちがアリさん見たい!』


「本当だ、景色も綺麗だね」


『やっぱり翔平くんとこれて
よかった、楽しいね』


「僕も咲とこれてよかったよ」



無邪気に笑う彼女が愛おしくて
手放したくなくて
離れたくなくて
握っていた手を強く握った