あと少し

涙が止まらなかった

あと少し、あと少し時間が
あれば彼女を幸せにできたのか


そんなことを思うばかりだった


次の日会社に少しの休みをもらい
2人で過ごした家にいた


「なぁ、咲、僕はここにいるよ
咲は、もぅ、戻ってこないのか?
僕は幸せになんてなれないよ
僕には咲しか愛せないよ…」


2人で過ごした家は僕1人では
少し広すぎて


とても寂しかった