あと少し

病院につくと彼女の母が
泣いていた


「お義母さん…」


『翔平くん…咲が…』


「…」


僕は彼女の元へ向かった


そこには白い布で顔を
覆われていた


白い布をめくると
彼女はいつもの綺麗な顔で
眠っているように見えた


“お姫様は王子様のキスで目を覚ます”


そんなことを思いながら
彼女にキスをした


なんとなく彼女は
微笑んでるように見えた