あと少し

彼女からの突然の“大好き”が
嬉しくていつになく
上機嫌だった


早く仕事を終わらせようと
集中していて
鳴っているケータイに気づかなかった
しばらくして同僚の子が
急いで僕の元へ駆け寄ってきた


『どうしたの?』


「奥さんが、奥さんが
たった今 息を引き取ったって
病院から…」


『え…』


僕はしばらく固まって
すぐに病院へ駆けつけた