あと少し

次の日会社に理由を話して
最低限の仕事だけをして
定時に帰らせてもらえるように
してもらった


「咲ー」


『翔平くん!』


「どうだ?体調は」


『んー、大丈夫だよ
ごめんね、また、入院で
一緒にいれなくて、ごめんね』


「大丈夫だよ
毎日くるから
僕こそずっと傍にいれなくてごめんね」


『無理してこなくてもいいよ
お仕事忙しいんでしょ』


「いいんだよ
僕が咲と一緒にいたいんだ」


手を握りながら言うと
彼女は少し照れて笑った