アイドル君と私



「じゃあ、これっ」


廉がチケットが入った封筒を差し出す。


「ホントに…いいの?」


「いいよ!ぜひ来て?こんなお礼しか思いつかなくてゴメンね?」


「いや、全然そんな事ないと思う!」


勢いよくそう言った咲を見て、廉が吹き出す。


「ぷはっ、面白い咲ちゃんっ」


「…あれ?」


「でもありがと?楽しみにしててね?」


「…うんっ」


「じゃあ、今度会うのは12/31だね?」


「うん…」


「俺、それまではちょっと忙しいけど、絶対皆で良いもの作るからっ」


「うんっ、楽しみにしてる…」


咲の言葉に廉はまた笑った。


…どうして‥?


どうして……いつもそんな風に私に笑顔を向けるの?


いや…勘違いだよね。


廉くんはテレビの中でもいつも笑顔だ。