アイドル君と私



「ストーップ!」


「えっ…?」


「もう…ごめんなさいは聞きたくないな?」


「あっ…うん…」


そして、勇介は指輪の入った箱をポケットにしまい、咲に背を向けた。


「…勇介くん…」


「これ以上話すと…説得したくなるからっ……そろそろ行くわ、俺…」


「……うんっ」


「……元気でね?咲っ…」


「勇介くんも…」


そして勇介は後姿のまま手を振り、
先に歩いて行った…。


「勇介くん……ありがとう…」


勇介の姿が見えなくなると、咲も反対の方に歩いて行った。


ーー