「うん…私、やっぱり…心の中に一番に好きな人がいるのっ…」
「それって…元カレ…?でももう会えないかもしれないんだろ…?」
「うん…いいの…」
「…えっ?」
「それでも私……彼が好きみたいっ、だから…やっぱりこんな中途半端な気持ちで勇介くんと…結婚できないっ」
勇介の目を真っ直ぐに見て、咲はそう口にした。
そんな咲に、勇介はふふっ…と笑う。
「あーぁ…結局最後まで振られたかぁ…」
「勇介くん…」
「どっかで、そんな気がしてた…でも、いいの?そんな風に生きてても…幸せになれるかわかんないよ?」
「うん…大丈夫、私…自分がしたいって思ったように…生きたいっ」
「ははっ、頑固…」
「ごめんね…?勇介くんがいてくれて良かった…元気にさせてくれて、いつもありがとう…それと、ごめんなさいっ」

