アイドル君と私



そして廉は、少し緊張した面持ちで口を開く。


「あのさっ……咲ちゃん…」


「……うん?」


「…あのっ…」


「………?」


「………しないで欲しいっ…」


「……えっ?」


「だからっ……」


廉は咲の目を見る。


「……結婚……しないで欲しいっ…」


「……えっ……」


咲は廉の言葉に驚く。


「……どうして…廉くん、そのこと…」


「あっ…今日、咲ちゃんと会った本屋に行ったんだ……そこでそのっ…」


「望っ…?」


「…うんっ、それでそのっ…咲ちゃんが結婚するかもって聞いて…いてもたってもいられなくって…」