「なんだよっ、持ち直したってー?」 「ははっ」 そう笑って、廉は窓からの景色を眺めた…。 “いつか”……か。 廉は心の中で語りかける。 咲ちゃん、 元気ですか? 俺は…相変わらず、カッコつかないよね? そばで、君に笑ってもらえたら 救われる気がするよ…。 けど、 それは、甘えだね? 本当に、いつかが来たら… 君の隣で、あの頃より大人になった男でいたいー。 そんな廉の見る景色の中に、 咲の笑った顔が……ぼんやり浮かんでいたー。