アイドル君と私



「……どうした?」


「どうしたって…いいよっ、私がついて来たんだから、料金は私が払うよっ」


「ははっ、何だそんな事か、別にいーよ?そのつもりだったし」


「……っ…」


廉の言葉にドキッとして、比奈は少しうつむく。


「……だから、優しすぎだってば…」


「…えっ?何か言った?」


「あっ…ううんっ、ねぇ?廉っ」


「ん?」


「本当は私…これ渡す為について来たのっ」


「えっ…?」


比奈はそう言うと、カバンから小さな包装紙に包まれてる箱を取り出した。


「はいっ…受け取ってよね?」


照れながら廉に差し出す比奈。


「……っ」


驚いた顔をした廉に、比奈が口を開く。


「義理……かは、分かんないっ」


「……えっ?」


比奈の言葉に廉はとまどった。