アイドル君と私



友香里が運転席に乗ろうとした時、一旦止まった。


「咲ちゃん、ちょっと待ってて?」


「えっ…?はい」


すると友香里は廉の車に向かい、運転席の窓をコンコンとした。


廉が窓を開ける。


「なに?姉ちゃん?」


「あんた大切にするんだよっ?」


「…はっ?」


「バカッ!咲ちゃんの事よっ」


「……えっ!?」


友香里の言葉に廉の顔が赤くなる。


「なっ…何言いだすんだよ!?」


「あのね~?本当に大切にしないと、お母さんも怒るからね~?」


「え―…?何だよそれっ」


「バーカ、本当にっ」


「……っ…」


友香里の真剣な表情に、廉は少しうつむいた。


「……うんっ、分かった」


「……よしっ」


廉の言葉に友香里が笑顔を向けると、自分の車に戻った。