アイドル君と私



「えっ…けど―」


「けどじゃない!はいはい決定~!駐車場行くよ~」


友香里はそう言うと、2人の肩を叩いて駐車場に向かって歩きだした。


友香里の少し後ろを歩く廉が、咲に話しかける。


「ゴメンね?咲ちゃん…なんか偉いことに…」


「あっ…ううん?優しいね?お姉さん」


「あ―…勝手なだけだと思うけどなっ」


「ふふっ…」


廉の言葉に咲は少し笑った。


そんな咲を、廉が見つめる。


「……えっ?なに?」


「あっ…いや、ゴメンね?今日は付き合ってもらって」


「ううん…?廉くんっ」


「ん…?」


「“ゴメンね”が多いよ?謝らないで…?」


「あっ…本当?ごめっ…あっ!…ありがとう」


「ふふっ…」


廉の慌てぶりに、咲がクスクスと笑う。


廉はまた咲を見つめそうになったけど、その視線を…廉はずらした。