アイドル君と私



友香里の言葉に、咲は薄ら笑みを浮かべるしか出来ずにいた。


そして、廉が戻ってくる。


「あ~ここ水場遠いんだよね?」


廉が水を置いて咲を振り返る。


「……咲ちゃん?」


「えっ…?」


「どうかした…?」


「あっ…ううんっ」


咲は廉に懸命に笑顔を向ける。


そんな咲を見て、友香里が口を開いた。


「廉っ、あんた今から仕事でしょ?歌番組入ってるでしょ?」


「あ~うん?」


「じゃあ…咲ちゃんは私が送るからっ」


友香里の言葉に2人は同時に友香里を見る。


「えっ…!?」

「えっ…!?」


驚いている2人をよそに、友香里が口を開く。


「廉は直で仕事に向かいなさいっ、私が咲ちゃん送るからっ」


「えっ?けど…実家とは方向が…」


「いーわよそれぐらい、どうせ暇なんだしっ」