アイドル君と私



状況が状況なんだけど、
廉くんの家族に会うのは 緊張するな…。


胸に手を当て、もう一度息を吐くと、墓地が見えてきた。


廉のあとをついて奥の方へ進んでいくと、


「あっ…いたっ」


「えっ…?」


“お姉さん”っ!?


どこっ!?


廉の視線を咲も見ると、
一つのお墓の前で静かに手を合わせる人が立っていた。


「……あの人?」


「うんっ、そうだよ、呼ぶね?姉ちゃんっ!」


廉の呼び掛けに、姉が振り向く。


振り向いた廉の姉を見て、咲はドキッ…とする。


だって、


「…綺麗な人…」


廉と咲は廉の姉の元へ歩く。


「久しぶり、姉ちゃんっ」


「廉久しぶりっ、あんた全然顔出さないんだもんっ」


「あ―…だから仕事が…」


「な~に言ってんの?仕事だけに忙しかったわけじゃないんでしょ?」


廉の姉はニヤッとして咲を見る。