アイドル君と私



「うん、一人はそう、もう一人は姉ちゃんっ」


「えっ…!?お姉さん!?」


「うん、多分連絡したから墓地にいるはずだよっ」


「そ…そうなのっ!?えっ…どうしよう?私そんないい格好してないっ」


咲は服を見て慌てる。


「えっ?あははっ、そんなこと気にしないでいーよっ、どうせ姉ちゃんもそんないい格好してないからっ」


「えっ…でも…」


「あははっ、大丈~夫っ」


笑う廉に咲は聞いてみた。


「廉くんっ…でも、どうして私を……お母さんとお姉さんに…?」


「あっ…うんっ…」


廉は少し照れた横顔のまま前を見ている。


そして、また信号で車が止まる。


すると廉は咲の目を真っ直ぐに見て言った。


「俺……本気だからっ…」


「…えっ…」


「咲ちゃんのことっ…」


「……っ…」