アイドル君と私



「ちょ…ちょっとゴメンね?」


「う…うんっ」


すると廉は立ち上がって、少し怒り口調で携帯に出る。


「もしもし!?拓海?なにっ?」


『やっほ~廉くんっ』


「やっほ~じゃねーよっ!さっきまで一緒だったろ?」


『あははっ、ねぇ?今から廉くんの家行っていい?』


「はっ!?なんでだよっ?俺は今日は予定あるって言ったろ?」


『だってさぁ~俺明日遅いし、ヒマだしつまんないしっ』


「なんだよそれ―?江真に連絡しろよっ」


『え~?江真は俳優仲間と飲んでるって、俺そこには行けねーよっ』


「はぁ?なんだよそれ―」


携帯を片手に頭を抱える廉。


『あっ!そっか?廉くんあれだっ!今“本屋ちゃん”といるんでしょ?』


「……っ!?」


拓海の言葉に、廉の顔が赤くなる。


「そ…そうだよ、だからっ…」


『あっ!ねぇ?ちょっと本屋ちゃんに代わって?』