アイドル君と私



「ところで廉くん、どこに…?」


「あっ…うん、たいした所じゃないんだけど、まぁ…着いてからのお楽しみかな?」


「そっか?分かった」


廉の横顔に嬉しさを感じながら、咲は窓からの夜景を見ていた。


――


そして、車が目的地に止まる。


「着いたよ?」


「うんっ」


2人はシートベルトを外して外へ出た。


着いた場所は、丘にある公園だった。


「公園…?」


「うんっ、ねぇ?この丘の名前…」


そう言って廉は、公園前の石に掘ってある名前を指差した。


「名前?…あっ…」


「そうっ、ここ“星ふる丘”って名前なんだよね?そんなに遠くないけど、ここら辺灯りが少なくて星が綺麗に見えるらしいよ?」


「へぇ~?そうなんだっ」


「咲ちゃん、星が好きって言ってたから…一緒に行きたいなぁ~と思って」