アイドル君と私



すると、廉がグラスを持って戻ってきた。


「どうかした?咲ちゃん?」


「あっ…ううんっ」


「そう?はいっ」


そう言って廉は、二人掛けソファーの前のテーブルにグラスを置いた。


「…あっ…」


そう…だよね?

そっちだよね?


咲はドキドキしながら、ソファーに座った。


「お茶、ありがとう…」


「ううんっ」


そして廉も咲の隣に座った。


「………。」

「………。」


えっと……

何話したらいいんだろう…?


咲が悩んでいると、


「あっ!!!」


「えっ…!?」


突然立ち上がった廉に、咲はビックリする。


「そうだっ、お菓子!お菓子とか食べる!?」


「えっ…?あっ…うん、ありがとう」


「いえいえ…でもあれ…?あったかなぁ?」


少し焦りながら、廉が再びキッチンに向かう。