「…はい、本当にありがとうございましたっ」 笹原に頭を下げると、咲は事務室を出た。 裏口から出て、ドアに背をつける。 あぶない…。 何だか…泣きそうになった。 笹原さんは、仕事のことも 好きになってくれた事も、 本当に 本当に… 感謝してる…。 本当に ……ありがとう……。