アイドル君と私



「……っ……すみません」


そう…言葉にしか出来ない咲に、笹原はふっと笑った。


「今日はやけに素直だな?」


「えっ…?いや…そういんじゃ…」


「いいから乗れ、送るだけだっ」


「……はい」


そう言って咲は笹原の車の助手席に乗った。


車の中が徐々に暖房で暖かくなる度、咲も少し落ち着いてきた。


何も言わずにただ運転する笹原の横顔を見る。


「………。」


「……あっ!!」


「えっ!?」


「ちょっと待ってろ?」


「あっ…はい」


と、車はコンビニに止まった。


「何か、買い物かな?」


ハァ―…と手に息をかける。


それにしても…私

ホントに見透かされてるんだな。


カバンを持ってる手に少し力が入る。


そこへ、笹原が戻って来た。