アイドル君と私



「ありがと?」


廉が一口お茶を飲む。


その姿を咲は思わず見てしまう。


「あっ!!」


「えっ!?何っ?」


「ゴメンね私、廉くんに風邪移ったら大変!」


「えっ…!?」


「そうだマスク!どっかにマスクあったはずっ!」


そう言って咲は勢いよくマスクを探し出す。


「えっ!?そんないーよっ、大丈夫だから!咲ちゃん大人しくしててっ」


廉の声に一旦振り返る咲。


「…あっ…」


そして咲は、ついこないだのコンサートを思い出してしまう。


あの時のRetや、お客さんの顔を…。


そして頭を左右に振る。


ダメッ!やっぱりダメ!


「ダメだよ!あれ…どこだっけ?確かっ」


引き出しのあちこちを慌てて探す。


とその時、