私は高校2年、斎藤実久。
部活はテニス部。
今日は文化祭で、学校はとてもにぎわっていた。
けど、私はすごい緊張感。
仮装コンテストに出るのだけど、男装を私がして、相手の男の子が女装をするらしい。
その相手は高野拓哉君。
同じテニス部に所属していて、爽やか系の子。
彼女さんがいるらしく、その彼女さんとは私は顔見知り。
塾が一緒だったけどしゃべったことはない。
「緊張するね…」
急に話し掛けられて正直戸惑った。
「そ、そうだね!髪変じゃない?」
「カッコイイよ」
男子にカッコイイって言われるのは、ちょっと複雑だった。
「これからコンテストをはじめます、エントリーを…」
始まった。
さっきより高鳴る心臓の鼓動。
なにより、カッコイイ人の隣で歩く方が緊張する。
「8番!」

終わった…。
入賞はしなかったけど、まず終わったことに一安心。
「終わったね~」
うん、終わったね。
「そうだね!今日はありがと!」
よし、着替えて屋台に行かなきゃ!
女子テニス部はクレープの店をだしているため、急いで準備しなくちゃいけない。
「お疲れ様です!」
「おっ、実久!早くして~」
しばらくあれこれして、少し混みはじめたとき、見覚えのある人。
「2つください」
拓哉君だった。

全部終わって、部活をして、やっとケータイを見ることができた。
メールが来ていた。
拓哉君から。
『今日はありがとう!』
なんて送ろう…。
『こちらこそありがとう!無事終われたね~!しばらく会話してても大丈夫?』
色々会話をして、拓哉君の誕生日を知ることができた。
よし!
誕生日まではもう少しある。
好きなお菓子などを聞いて、今度買うことにした。