「誰もそんな事言ってませんよ? 只、南の国の王子に会わせてあげますって言っただけです。」 さらりとツバメは言ってのけました。 いや、て言うかね?そもそも背中に髭生えてるって時点で可笑しいでしょ… 「これ…王子じゃなくて只の小汚いおっさんじゃん」 「王子は婚期を逃してしまいまして…」 態とらしく目元を拭うツバメ。