ターゲット



急に青ざめた顔をし、立ち上がるかのじょさん。


「……きっと、家だわ。
あのっ…!いつかまたお礼するから…早退さます、と伝えといて…!」

「あっはい!」

敬語になった、と思うと同時にどうして、家?
何があったの?

…疑惑だらけだった。



ひとまず、教室にいる大本に「早退したかもしれないです。というか、しました。」と伝える。
もちろん、疑われた。
だけど、鞄はないし、朝の出席もとれてない。

だからと言って、朝大本は立ち当番だったから翔太君は見ている。
つまりは、大本に来ていることをバレてる以上「早退。」としか言えまい。


「………勝手にか?」

「体調不良でしょう。」

「朝元気だったのになぜだ。」

「朝は朝です、というか私が知るわけないです。」

「………そうだな。」

「………では。」



その後教室を出て、隣のクラスへ向かった。
教科書を借りた友達を見つけ近寄った。

「今日はよく来るね~」


ははは、と笑われた。


「あーうん…今回は、伝言。
翔太くんの彼女さん、早退。って伝えといてくれないかな?」

「別にいいけど…何故。」

「私、早退」