吉野さんは押し倒された時についたチョークの粉を払ってほうきを持ち掃除した。 私と咲空は言うことがなく、席に座ると黙って時間を経過するのを待った。 チャイムが鳴った後、先生がなにもなかったような顔で入り、 「杏珠、千聖、優、翔太、美月はどうした?」 と、聞く。 美月…如月美月さん。 そういえば、今日は来てない。 それに、まだあの人らも翔太も。 「………今日は、5時間で終わりで…」 クラスメイトは黙っていると、カンを察知したのか話を逸らし出した。