あっという間に文化祭の日が来た。
まぁ、私はすることないんだけど。

「りこー。」
「あ、みか。」
「今日の劇見に来てよね♡」
「はいはい。行くから。」
「じゃ、私リハーサルいくねん。」

みかが羨ましい。
私ももし、あの時逃げたりしなければ
こんなことには...。
思い出すだけでも辛い。

1人廊下を歩いていると、
他校の生徒がたくさん来ていた。

「ねぇ。君。」
「はい。なんですか?」

私に声をかけたのは他校の男子だった。
長身で顔も整ってる。
おもわず見惚れてしまう。

「あの、迷惑じゃなかったら..
 俺と文化祭一緒に..」

「え?私とですか?」
「うん。俺今1人でさ..。」

ま、1人だし、いっか。

「うん。いいよ」

「じゃあ、いこう」

ギュっ。

手..握ってる...

他校の男子と文化祭を回ることになりました