夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「私って本当に泳げる様になるのかな……」


小さく呟いたその言葉。
高岡くんには届いていなかったみたいだ。
だけど。


「高瀬さん……」


先生には聞こえていたみたい。
哀しそうに歪む先生の顔。
先生のそんな顔は見たくない。
でも私には哀しませる事しか出来ないのかもしれない。
この先ずっと。


「先生……私やっぱり……」


貴方の夢を叶える事は出来ない。
そう弱音を吐きそうになった時、先生は優しく微笑んだ。


「キミに水泳が好きという気持ちがある限り大丈夫です。
だから……その想いを捨てないで下さい」


先生の言葉は私の胸の奥底までに届く様な、そんな感じがした。


「……はい。
ありがとうございます!」


先生に向かって笑みを返せば、先生もまた笑顔をくれる。

何度目だろうか。
逃げ出そうとしたのは。

でもその度に、先生が私を連れ戻してくれる。
正しい道へと。