夢が繋げた未来~何度倒れても諦めないで~

「でも何で俺たちだけ……」

「さあ?1年だから?」

「1年なら他にもいるだろ?
……もしかして……」


高岡くんは、心当たりがあるのか渋い顔をしながら固まっていた。
気になった私は寝転びながら彼の足を軽く叩く。


「ん?どうしたの?」

「い、いや。
まさかな……教師だし、そんな事ある訳……」

「高岡くん?」


何度呼びかけても高岡くんは考え込んだまま動かなかった。
気になったけど、どうしようも出来ずに私は立ち上がる。

疲れているけど、泳ぐ練習をしなきゃ。
部活中だと他の部員たちの邪魔になるし、泳げる様になるまでは部活後に練習をしたいと、先生に許可もとったし。


「お、おい?
今から泳ぐのか?」

「うん。
全く泳げないから、出来れば見ないで欲しいんだけど……」

「無理。
1人じゃ危ないだろーが」


『ですよね』という言葉を呑みこんで笑顔を浮かべた。


「心配してくれているの?」

「は、はあ!?べ……別に……」


顔を紅めながら私から目を逸らす高岡くん。
図星だって事が一瞬で分かる。
不器用な彼の優しさに胸が温かくなるのを感じながら私はプールへと歩いていく。