決心した様に目を開け先生を見つめる。


「……だけど先生と一緒に夢を叶えたい」


大きくハッキリと私は自分の言葉で言った。
私がした事も過去も何1つ消えない。

でも。

全部、償うから。
私にしか出来ない泳ぎで、必ず。


「私に……お手伝いさせてください」

「た……高瀬さん……」

「わ!?」


急に先生に抱きしめられて私は1人で焦ってしまう。


「ありがとう……。
本当にありがとうございます」


先生の腕が私の体をキツク抱きしめる。
少し痛いけどそんな事より嬉しさの方が強かった。
先生に抱きしめられていると凄く落ち着く。